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法門ニュース

ナムドロリン僧院で18歳から44歳の僧侶と尼僧の新型コロナウィルスのワクチン接種が開始

インドのナムドロリン僧院では2021年5月30日に18歳から44歳の僧侶と尼僧の新型コロナウィルスのワクチン接種が開始しました。インド政府の指令に適合する全ての僧侶と尼僧が一日で接種を終えました。同じ日にチベット入植地の第四キャンプと第三キャンプ、そしてグルクルにあるガウェイセル・キャンプのチベット人住人にワクチン接種が行われました。1,598回もの接種がたった一日で行われました。

地元民たちと団結して喜びと悲しみを共にするペノル・リンポチェ猊下の道に従い、ナムドロリン僧院の管理委員会の上級メンバーであるチョグチュル・ギャンカン・リンポチェ、チョグチュル・ムグサン・クチェン・リンポチェ、ケンチェン・ペマ・シェラブ・リンポチェ、ケンチェン・ツェワン・ギャッツォ・リンポチェ、ケンチェン・ナムドロル・ツェリン・リンポチェなど全員一致がバイラクーペの17のチベット入植地キャンプに住む約1,700人のチベット人たちにもワクチン接種プロブラムを拡大して行うことで同意しました。このワクチン接種プログラムの全費用はチョグチュル・ムグサン・クチェン・リンポチェと法門佛法研究院がスポンサーしています。

ブータンのパロ谷に籠って暮らす

パロ・タクサン(雌虎の巣)はブータンのパロ北部にある山の崖にある聖地です。グル・パドマサンバーバはここで彼とインドの8人のビダヤダラに一任された8セットのマハヨガ伝承のカギェの瞑想をしました。この場所でグル・パドマサンバーバドルジェ・ドロロとして現れ、狂った智慧の憤怒相を呈した子持ちの雌虎にまたがり、束縛を強いる俗世の魂にテルマの宝を守護し佛法の布教に務める宣誓をさせました。彼の軌跡をたどり多くの偉大な師匠たちミラレパ、パダンパ・サンゲ、マチック・ラプドロンタントン・ギャルポなどがここでリトリートをしています。9世紀前半にチベットを去る前にグル・リンポチェイシ・ツォギャルを含めた彼の生徒が瞑想し修行をしたタクサン・センゲ・サンドゥップ洞窟に隣接した場所に僧院が1692年に建設されています。

現在、パロ谷の麓では多くのリトリート・ハウスが存在しています。その内の二つは法門佛法研究院のスポンサーで設立されました。一棟目はクンザン・ヨセリン・リトリート・ホームで2011年4月10日に第一段階目の公式な開館がなされました。この場所が完全に完成した時には、祈願堂を中心に5つの個別のリトリート・ハウスのある壁に囲まれた境内になります。この場所はラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェの友であるケンポ・ジュルメ・クンザン・リンポチェ(シンガポール・パユル・センターの前住職)が長を務めています。

二棟目のリトリート・ハウスはラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェの他の友、ケンポ・サンゲ・ワンディ・リンポチェ(ナムドロリン僧院のンガギュル・ニンマ大学の前校長)が所有しています。このリトリート・ハウスが建っている土地は2013年夏に法門佛法研究院の基金によって入手されたものです。

ここは人里離れた場所とアメニティーが不足していたために連絡道路の工事、暖房、その他の設備など不足を補うための追加基金が支給されています。現在では実用的なケンポ・サンゲ・ワンディ・リンポチェの住込みのリトリート・ハウスになっています。

最近の様子をそのケンポ・サンゲ・ワンディ・リンポチェラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェに写真と一緒に連絡がありました。その写真の中にはナムドロリン僧院のオムゼ(読誦師)ルンドゥップ・ドルジの写真がありました。彼は両足が不自由なので二本の杖を必要としています。彼はブータンにいる数少ないパユル伝統の供養の仕方を知る僧侶でもあります。彼が供養を行うにあたって困難であった移動手段を楽にするため2013年に法門佛法研究院のスポンサーでオートマ車を調達しています。


チベット佛教の起源

インドのナムドロリン僧院で展示される釈迦牟尼佛陀のタンカ

チベット仏教はニンマパ、カギュパ、サキャパ、ゲルクパの四つの系譜から成っています。その途切れることなく受け継がれてきた系譜と、開悟した師匠たちは紀元前2500年の釈迦牟尼佛陀までだどることができます。

19世紀のニンマ派の師匠ジャムゴン・ジュ・ミパム・ギャツォ(1846~1912)はチベット佛教の4大学院について下記の見解を示しています:

「これらの四つの学院は無上佛陀の後継者である菩薩たちであり、また絶妙な四つの伝承を代表しています。ニンマパは全ての両極端な執着を超越する見識に熟達しており、真言の秘儀的な力を習得している、タントラと成就法の心髄となる指導を存続する教義の生命力です。カギュパは瞑想的修行にはっきりとした目的をもつことに熟達しており、悟りの精密さを習得している、その彼らの系譜の修行への信仰を促進する教義の心臓です。サキャパは論書を解明することに尽力しており、発生段階と完成段階の修行に熟達している、経乗と真言乗の心髄を融合する教義の眼です。ゲルクパは純潔な僧院の行動規範に熟達しており、経典の解説を会得している、完全な佛典の学びの道をそなえた教義の身体です。この4つの学院は同じ源から生まれた、同じ親をもつ子供のようなものであるが、個別に誕生しています。これらのどの系譜に従ったとしても、他者との関係において適切な行儀を養うことができます。そして質のある学びと修行の完遂をもたらす献身さと純粋な見方をそなえて努力することでしょう。」

これは法門佛法研究院が特集したチベット佛教の門の記事からの抜粋です。ここをクリックして読む


サガ・ダワのべサック月

インドのナムドロリン僧院で展示される釈迦牟尼佛陀のタンカ

サガ・ダワはチベット月暦の4月のことです。この月には 釈迦牟尼佛陀誕生悟り円寂の全てがこの期間に起きたことから、佛法の修行において1年で もっと縁起の良い月とされています。その月初めの15日間が特に重要とされ、7 日に佛陀の誕生記念、15日には佛陀のブッダガヤでの 悟りと佛陀のクシナガラでの円寂の記念となっていま す。そして満月の日のサガ・ダワ・ドゥチェン(べサック祭)の 祝典で最高潮に達します。

サガ・ダワは釈迦牟尼佛陀の生涯に関連した四大佛教記念の 一つです。他の三つは、ロサル(チベット新年)の最初の1 5日間と同時期のチョチュル・ドゥチェン(奇跡の祭)。そ してチベット月暦6月4日のチョコル・ドゥチェン(転法輪 祭)。そしてチベット暦9月22日のラ・バブ・ドゥチェン (天国から下界する祭)です。

これら四つのお祭の期間においては善行も悪行も共にその果報が1,000万 倍になります。佛法の信仰者は布施(dana)、正しい道徳(sila)そして瞑想上の 正しい焦点(bhavana)について特に精進して修行をします。こうして偉大な功徳と 善徳を積むことによって無始の時から蓄積してきた悪業を純化するために行われ ます。この修行でもっとも重要であることは佛陀の慈悲の行をしのび、佛陀 の恩恵と智慧を私たちに触れることを可能にする伝統を受け継ぐ師匠たちに敬意を表す る行いをすることです。

今年のサガ・ダワは2021年5月12日から6月10日に行 われ、サガ・ダワ・ドゥチェンは5月26日に行われます。


新型コロナウィルス流行の危機を鎮めるためのナムドロリン僧院での日々の供養

5月1日以来新型コロナウィルスの感染者は1億5千万人を超え、インド では24時間以内に40万人の新規感染者を記録しています。インドでの死者数は21万1千人 以上となりその内の4万5千人は4月中に起こり、感染者数は減る傾向にありません。

ナムドロリン僧院の僧侶と尼僧は4月の第5週以来毎日供養を行っています。こ れは世界中で拡大している新型コロナウィルスの危機がいち早く鎮圧されることを願い行われて いる一致団結した努力であり、それは世界中の死者への廻向でもあります。特にインドでの被害者 の増加に向けて行われています。すでに法門佛法研究院はナムドロリン僧院へ日々の供養と灯明に係る費用と今年のサガ・ダワ・ドゥチェンへの支援をナムドロリン僧院 の費用を送金しています。

Smoke Offering 供養 シェドラでの供養
自分たちの部屋の外で修行をする尼僧院の尼僧 死者への灯明

供養の内容は: Smoke offering 供養; Divine Blue Water Contamination-Purifying Smoke 供 養; マモの騒動を鎮圧する祈祷;グル・ヨガ行に加えSeven Line Prayerと金剛グル真言の朗誦を併 せ;そしてWhite Parasolの行で構成されています。

佛陀系譜の恩恵により2020年3月のロックダウン以来ナムドロリン僧院では1人も新型コ ロナウィルスに感染していません。そして2021年1月からほぼ1年間僧院に帰ってくること が出来なかった僧侶と尼僧が帰路につき始めています。僧院はツェパル・トブキェ医療セン ターパルジョル・ダージェリン・ゲストハウスに帰還者の隔離室を設けまし た。現状では合計830人の僧侶と尼僧が4つのグループに分けて帰還しています。

1月以来、僧院ではツォ・ジェ・カンサル・チャリティー病院の医療従事者によ って投与されるコビシールドを使ったワクチン接種が行われています。このワクチン はセラム・インスティテュート・オブ・インディアによって製造されたものです。現 状では最前線にいる労働者40人、僧院の役員、高齢者施設の入居者、そして45人以上の僧侶 と尼僧が2回目のコビシールドの接収を終えています。

ペノル・リンポチェ・チャリティー基金の管理理事トゥルク・ツェリン・チョダルがワクチン接
        種を受けるところ
        ペノル・リンポチェの女兄弟チャムジン・デチェンがワクチン接種を受けるところ 

特に今回のインドでの新型コロナウィルス感染の急増に伴い僧院にいる5000人の僧侶と尼 僧の安全を確保することが今もっとも重要な課題となっています。新型コロナウィルス予防 委員会は全僧伽に対するワクチンを入手することが急務であると決め、その手配を現在進 めています。全ての出家僧伽へのワクチン接種にかかる費用の全てはナムドロリン僧院の主 住職チョチュール・ムグサン・クチェン・リンポチェ法門佛法研究院がスポ ンサーです。現状においては全生徒には日々の修行に励み、予測できないこの時期を安全に過ご すことを願います。


さようならチベット基金

チベット基金は1985年登録慈善団体として設立しました。この基金の目的は文化、宗教、チベット人的生き方、チベット生まれの人々の貧困の解消、そしてチベット人コミュニティーの教育と健康医療の標準を高くすることを推進することでした。

The staff and students of Central School for Tibetans, Kalimpong, India Students of Tibetan Homes Foundation School in Mussoorie, North India

35年前のインドのチベット人入植地は数多く存在し、そのコミュニティーは貧しく、主に田畑で働き、農業以外の専門的職業をもつ人はほとんどいませんでした。生徒が足りず閉じた学校は多々あり、チベット人入植地では老人ホームというものは聞いたことがないものでした。しかし今日では多くのコミュニティーの中にそれは存在し、現在のチベット人は大きく変わっています。教育を受け、多くは西欧に出ていき、その他は都市や町で雇用されています。

Phuntsog Wangyal, Chairman of the Board of Trustees of Tibet Foundation surveys yaks being purchased as part of Yak for Life in Eastern Tibet.A Tibetan nomad with his children and his herd of yaks

80年代のチベットの教育と医療の提供体制は乏しく貧困は蔓延していました。食材と生活環境はとても基本的で、農具もとても原始的でした。チベット基金は1996年以来【命のヤク】プロジェクトを通してユシュとカンゼ地域の遊牧民たちにヤクを提供して支援してきました。

Ringa Community Nursery in Gyalthang, Kham Region of Eastern Tibet Students at Gyalten School in Kandze County, Tibet

現在ではチベットの農村にも数百の学校があり子供たちの読み書きの能力は高く多くのチベット人たちは地元であらゆる種類の専門職についています。現在のチベット人の農家では近代的農機具が使われ、大概の家には電気が通っています。多くの人は車を所有し、そして中国本土の短大や海外にも子供を送り出しています。

Students of Srongtsen Bhrikuti Boarding High School, Shelkar monastery, near Tinchuli, Boudha, Nepal Students of Gyalten School in Tibet celebrates Children's Day

この基金のプログラムの一つに【モンゴルでの佛教】があります。モンゴルは内陸国で北にロシア、南に中国があります。モンゴルでは16世紀から20世紀の間に佛教が広がり始めました。1911年に清が崩壊し、ソ連が介入し共産主義が導入されたことで彼らは厳しい打撃を受け苦しみました。1930年には1,000棟あった僧院がほとんど破壊され、博学の僧侶は牢屋に入れられるか殺され、若者は国外追放かソ連が建てた工場で働かされました。そのソ連が崩壊して【モンゴルでの佛教】が施された時のモンゴルの佛教寺は主に廃虚で、認められた佛教師はほぼ存在していない状況でした。モンゴル人の願いで基金は多岐にわたる重大なプロジェクトを立ち上げました。お寺と図書館の建築と改築、佛典をモンゴル語に訳し出版、チベット人佛教師をモンゴルに招く、モンゴル人をインドに送り佛教の勉強、モンゴルの中学校に佛教の教科書を導入、モンゴル博物館にある優れた佛教美術コレクションを多言語版のカタログにして出版するなどです。

Buddhist temple in Mongolia sponsored by Pathgate Buddhist temple in Mongolia sponsored by Pathgate

チベット基金が始まった当初、ヨーロッパ内でチベットの文化活動を行っていたのはこの英国の慈善団体が主ででした。現在では多くのチベット人コミュニティーや佛教センターが定期的にイベントを催すようになっています。今日の世界情勢の変化、そして基金の理事の数名が健康不調にさいなまれたことでチベット基金の活動は徐々に停止していくことが最善であると基金の理事たちは判断したのでした。そして2021年1月31日をもって基金の活動は終了しました。

UK Tour by Tibetan Refuge Children from India Tibetan Refuge Children from India visit Tibet Foundation in London

チベット基金法門佛法研究院と20年以上に及ぶ仕事仲間でした。法門佛法研究院はチベット基金を通して無数のチベット人学生の教育をスポンサーし、【モンゴルでの佛教】プログラムにも積極的に携わってきました。モンゴルで佛舎利塔とお寺を建設し、英国でモンゴル美術展を始め、佛陀の全ての教えが含まれているカンギュルの全巻をチベットからモンゴルに調達し、佛法の書物を翻訳し印刷しました。その本の中には英語、キリル文字、古典モンゴル語に訳した【佛教の基本】があります。これは3度再版され全部で2万3千冊が無料でモンゴルに配布されています。その他の本にはチベット語からモンゴル語に訳された【精錬金の真髄】や論書アティシャの【悟りへの道を照らす灯火】があります。これらのスポンサーをすることが出来たのはチベット基金が法門佛法研究院の基金と力を合わせたことで実現しています。

Lama Dondrup Dorje Rinpoche with Mongolin nuns studying at Namdroling in India A full set of Kangyur procured by Lama Dondrup Dorje Rinpoche from Tibet as an offering to HH Pema Norbu Rinpoche at HH’s Long Life Puja in India

チベット基金は35年以上の間、中国、ネパール、インドに住むチベット人系の人々を援助し、教育と医療の改善と経済の発展に励み、同時にチベットとモンゴルの佛教文化を推進するという当初の目的を達成しています。慈善団体としての目標と目的を成し遂げたことで、団体は最高峰で存在しているといえます。チベット基金のチーム全員に別れの挨拶をすると共に、この新しい門出が縁起のよいものであることを願っています。そして彼らがロンドンにあるチベット平和庭園に遺言として残したもっとも素晴らしい遺産を訪れていみることをお勧めしたいと思います。

Serthar Gesar Art Troupe from Tibet, on a tour to UK sponsored by Tibet Foundation Serthar Gesar Art Troupe performed at the Tibetan Peace Garden

チベット平和庭園はチベット基金の依頼で造られ、1999年5月に一般に開かれました。ここにある黙想の庭(サムテン・キル)はだれもが訪れることができ一時の平穏と平静を楽しめる場所です。この庭の中心には銅製のカラチャクラ曼荼羅があり、その周りには西洋と東洋を混合したデザインで作られた八つの瞑想席と白いバラで囲まれています。

The Bronze Kalachakra Mandala in Tibetan Peace Garden The Language Pillar in Tibetan Peace Garden

庭の入り口の近くには言語の石柱として知られる石柱が立っています。この石柱はラサにある9世紀に建立した盟約石碑ショー石柱のデザインをもとに作られたものです。その石碑はチベットと中国の双方が平和に共存する権利を認めたものです。石柱の天辺に三段の彫りは平和と理解と愛を象徴しています。そして石柱の各辺にはチベット語、英語、中国語、ヒンズー語で特別なメッセージが彫られています:「我々人類はい今私たちの発展において重要な時期にあります。前世紀は紛争と不信に苦しめられ、それにより計り知れない人への苦しみと環境破壊がもたらされました。次の時代を平和と調和に向かって一致団結して変えていく努力をすることがこの惑星に住む全ての者の益となります。この平和庭園がチベット民族の勇気と平和の義務を記した記念碑となりますように。そして人間の生存は、調和のある生き方をすること、そhして相互の違いを非暴力で解決する道を常に選ぶことにかかっていることを思い出させてくれるシンボルとして残ることを願います。


キャブジェ・トゥブテン・パルザン・リンポチェの慈悲深い生涯

Shrine in honour of HH Thubten Palzang Rinpoche

キャブジェ・トゥブテン・パルザン・リンポチェ(トゥルク・トゥブサン・リンポチェ)は1936年癸卯に東チベットのカム州のデゲにある二代目ペマ・ノルブ・リンポチェの先祖代々の場所で生まれました。彼は3歳の時、コンチョグ・テンパル・ギャルツェンの生まれ変わりとして確認され、それを確認したのはケンポ・ンガガケンポ・ンガチュン(1879‐1941)として知られる偉大なカトグ・ケンポ・ンガワン・ペルザンです。ケンポ・ンガガニョシュル・ルントク・テンパル・ニマの弟子です。彼はパツュル・リンポチェからニンティクの全てを伝承され、そして[偉大な完成」ゾクパ・チェンポの最高位の成就に達した住職シャンタラクシタの生まれ変わりです。

6歳の時、トゥルク・トゥブサン・リンポチェパユル僧院に滞在する招待を受けました。三代目ドゥルブワン・ペマ・ノルブ・リンポチェゾンナン・リンポチェの ダルマ兄弟の弟として、ケンチェン・ンガガの直々の指導によって彼らは共に勉強し修行し、そして多くの悟りを得た師匠たちから教えと灌頂を授かりました。2代目チョチュル・リンポチェからはカゲェ・ドゥ・ワン・チェンモ(八ヘルカの大灌頂)、リンチェン・テル・ゾ(貴重なテルマの宝庫)を授かり、四代目カルマ・クチェン・リンポチェからはナムチョ(空間ダルマ・テルマ)、ニンマ・ギュブン(ニンマパのタントラ集)そしてゴンドゥ・ドルゥブワン・チェンモ(凝縮された悟りの心の大成就灌頂)を授かり、ケンポ・レグシェド・ジョルダンからはダム・ンガギュル・ゾ(指導の宝庫)、ドゥ・ワン・ドランツィ・チュ・ギュン(アヌ・ヨガ‐絶え間なく流れる甘露)、ラマ・カドゥ(ラマ僧の凝縮された言葉)を授かり、ケンポ・キェンツェ・ロドロからはフ・ドゥ・ドレルワ(アヌ・ヨガの論書)を授かり、ルントク・チョグツュル・リンポチェからロンチェン・ニンティグの灌頂と伝授を全て授かっています。

トゥルク・トゥブサン・リンポチェは子供のころから勉学において並はずれた注意力を発揮しました。彼は一度読み聞きするだけでその教えを完全な状態で記憶することができました。彼の師匠は言いました。トゥルク・トゥブサン・リンポチェは偉大なパンディタ、サキャ・パンチェン の様に数知れない生涯の間常に究極の成就を会得するという偉大な誓願をもち続けてきたに違いないと述べています。

50年代後半にチベットでの政治的な混乱が起きることは避けられなくなった時、三代目ドルゥブワン・ペマ・ノルブ・リンポチェと300人の僧侶はパユル・ニンマ系譜の佛法を継続させるためにインドに向かいました。その時、パユル僧院はトゥルク・トゥブサン・リンポチェに任されたのでした。その後、パユル僧院を含め多くのチベット僧院は破壊され、トゥルク・トゥブサン・リンポチェは2度投獄されました。1度目は1ヶ月間、2度目は8ヶ月間でした。牢屋から解放されたトゥルク・トゥブサン・リンポチェは放浪者となり転々としました。山や森で休息する時はいつでも修行をし続けました。彼は60年代の飢餓と文化革命の時期には厳しい苦悩に多々さいなまれました。その時の彼の主にした修行はトンレン(他者の苦しみを引き換えに幸せを返す)でした。彼の慈悲の心は尽きることがないため、虐待するも者たちに対して嫌悪感を抱くことはありませんでした。それどころか三宝への彼の信仰はもっと深いものになりました。

80年代になって政府の法案が緩み始めたことで、トゥルク・トゥブサン・リンポチェは1982年にパユル僧院を建て直す許可を得ました。後援者たちと政府の援助によってトゥルク・トゥブサン・リンポチェはテルトン・ナムチョ・ミジュル・ドルジェ佛舎利塔を改築し、新しいザンドク・パルリ宮殿(グル・パドマサンバーバ寺)の建築を始めることができました。

1984年トゥルク・トゥブサン・リンポチェはインドに行き、ナムドロリン僧院に1年2ヶ月滞在し、その後チベットに戻る前にネパールのディルゴ・キェンツェ・リンポチェチャトラル・サンゲ・ドルジェ・リンポチェを訪ねました。

Tsa-Cham performed at Namdroling Monastery during Losar
Tsa-Cham performed at Namdroling Monastery during Losar

1986年、経験豊富なチャンポン(バジュラ・ダンスの師)であるトゥルク・トゥブサン・リンポチェの指導のもとパユル・ナムギャル・ジャンジュブ・チョリン僧院が再築されて以来初めてツァ・チャム(Root Lama Dance)の祝賀が行われました。

1987年、トゥルク・トゥブサン・リンポチェシェドラ(佛教学短大)の校舎を改築し、そして次の年、3年3ヶ月のリトリートで40人の参加者を収容できる個室を完備したリトリート・センターを40人以上の僧侶と共に完成させました。

1994年、シェドラは大学に変更し9年間のカリキュラムをもつンガギュル佛教大学院に名称を変更しました。トゥルク・トゥブサン・リンポチェが学院の最初の学長となりました。学院の多くの新しい建物、服、食材、そして生徒の日用品はドルゥブワン・ペマ・ノルブ・リンポチェがスポンサーとなり、最初の年には200人の生徒が入学しました。

1998年、トゥルク・トゥブサン・リンポチェは学院の付属校を設立し、援助が必要な成人や子供たちに無償で教育を提供しています。

HH Thubten Palzang Rinpoche proof reading of text HH Thubten Palzang Rinpoche holding a wooden printing block

チベットで再度佛法を生き返らせる決意をしたトゥルク・トゥブサン・リンポチェは1983年にカマ佛典の全集の新しい版木を作成する金字塔的プロジェクトを始めました。そして5万個以上の版木を彫ることに20年の歳月をかけました。それは110巻以上の書物になります。

生涯をパユル・ニンマ系譜の維持に誠心誠意を捧げ、2000年にカルマ・クチェン・リンポチェ猊下の即位式、2014年にミジュル・デチェン・ガルワン・ジルノン・ドルジ・リンポチェ猊下(ペノル・リンポチェのヤンシの再来)の即位式の主宰を務め、トゥルク・トゥブサン・リンポチェ猊下は中国、成都市の家で2021年1月10日に大般涅槃に入られました。彼はトゥグダム(五大の内なる分解と原始光に意識が戻る過程の三昧)のまま3日間留まりました。

その後彼のクドゥン(聖なる身体)はパユル僧院に移されクチェン・リンポチェ猊下ヤンシ・リンポチェ猊下と出家僧伽によって迎えられました。クドゥンは本寺に祀られ、クチェン・リンポチェ、ヤンシ・リンポチェ、トゥルクたち、ケンポたち、そしてパユル僧院の僧侶と尼僧たちの主宰によってラマイ・チョドパ(グルの布施)とミンリン伝統の金剛薩埵行の供養が毎日捧げられました。

Pujas on the cremation day were presided by HH Karma Kuchen Rinpoche and HH Migyur Dechen Garwang Zilnon Dorji Rinpoche Cremation ceremony HH Thubten Palzang Rinpoche at Palyul Monastery
Cremation ceremony HH Thubten Palzang Rinpoche at Palyul Monastery
Cremation ceremony HH Thubten Palzang Rinpoche at Palyul Monastery

トゥブテン・パルザン・リンポチェ猊下クドゥンは2021年2月3日にパユル・ナムギャル・ジャンチュブ・チョリン僧院で荼毘に付されました。火葬日の供養はカルマ・クチェン・リンポチェ猊下ミジュル・デチェン・ガルワン・ジリオン・ドルジ・リンポチェ猊下、ヤチェンのナムカイ・ニンポ・リンポチェ猊下、ダルサンのガルワン・ニマ・リンポチェ猊下、カトグのトゥルク・ジャムヤン・リンポチェ、パユルのカン‐ナン・トゥルクらの主宰で行われました。クドゥンを前にして、東に金剛薩埵、南にパルチェン・ドゥパ、西に阿閦如来、北に寂静尊と忿怒尊による三悪趣の浄化、中心に崇高三昧の火の供養にして5つの違う供養が同時に行われました。

HH Drubwang Pema Norbu Rinpoche and HH Thubten Palzang Rinpoche HH Thubten Palzang Rinpoche

ドルゥブワン・ペマ・ノルブ・リンポチェ猊下トゥブテン・パルザン・リンポチェ猊下について一度語られたことがありました。それは、二人が達成した成就は全く相違のない全く同じものであることでした。偏愛の汚れのない純粋な見識の生きた灯火である、トゥブテン・パルザン・リンポチェ猊下の行いは佛法と衆生の徳のための目覚めた慈悲の大海のようであり、それは長い間信仰者たちを鼓舞し続けることでしょう。


第32回 ニンマ・モンラム・チェンモ in ブッダガヤ

佛陀が悟りを開いた場所インド、ブッダガヤにあるマハボディ寺で1990年から続いている大祈祷祭ニンマ・モンラム・チェンモがチベット暦12月の初日から10日間行われました。この大祈祷祭はニンマ派の信仰者にとって一切衆生への祈りを捧げ、宗派の開祖に敬意を表する縁起の良い時となっています。2020年1月26日から始まり10日後の2月4日に終了した第31回ニンマ・モンラム・チェンモは1万人の僧侶と尼僧が出席しました。

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

毎年行われているこのイベントの主催者ニンマ・モンラム国際財団執行委員会がキャブジェ・リンポチェとあらゆるニンマ派の継承者の僧院の僧伽に、第32回ニンマ・モンラム・チェンモ新型コロナウィルス感染症の行動と集会に対する制限により普段通りには開催できないことを通達しました。

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

第32回ニンマ・モンラム・チェンモ2021年1月14日から23日に行う予定になっていましたがニンマ派の継承者たち全員に要請が出され、西暦2021年1月21,22,23日にあたるチベット暦12月8,9,10日に祈祷と修行を自分の僧院で行うこととされました。ブッダガヤでの伝統的なモンラム・チェンモも継続するためにマハボディ寺菩提樹の前で100人の僧侶が集まり祈祷が行われました。


2020年の注目すべきイベントを振り返る

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

2020年はシドニーの例年通りの壮大な花火の歓迎が英国の新年の11時間前に始まり、3時間後には香港でも同じように壮大な花火が上がり、そのころパスゲート・ウィンター・リトリートでは2019年最後の午後の法話が進行中でした。そのリトートが終わって1週間後、ラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェは旅を再開し極東とヨーロッパの国々に法話を届けに回りましした。その間、生徒たちの中にはお互いを尋ねに行ったり、思い思いの観光地を訪れたりしていました。

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

ラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェの佛法友人の多くはブッダガヤでの1万人以上の僧侶と尼僧と信仰者が世界中から集う10日間の大祈祷フェスティバルニンマ・モンラム・チェンモに参加していました。それ以外の佛法友人たちはその他の世界の地域へ法を説きに行っていました。ネパールケンポ・ニマ・ドンドゥップケンポ・スチュリム・テンタなどがそうです。

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち
ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

新型コロナウィルスのパンデミックが世界のヘッドランになってき始めてから厳重な安全対策を拡充することが重要となり、新年を迎えてから3月になる頃には不用不急の旅行はおのずと中止とされました。ここにパユル・コミュニティーインドナムドロリン僧院チベットパユル・マザー僧院法門佛法研究院(パスゲート)とその他の各国のパユル・センター2020年の注目すべきイベントをいくつか簡単に紹介していきます。

ニューカッスルに在るペユル·チベット仏教瞑想センターでのラマ·ドンドゥップ·ドルジェ・リンポチェと生徒たち オーストラリのシドニーの勉強会にて瞑想を修行している生徒たち

チベット新年ロサルはチベットのカレンダーの中でも多くの佛法行事と祝賀がある重要なお祭りです。ナムドロリン僧院ロサルは例年3連休となり祝賀され、その後ンガギュル・ニンマ学院ケンポたちによってシリーズの公共法話が行われました。8日目には全長58メートルのグル・リンポチェの巨大なタンカを飾りドルプチェンの供養が行われ、10日目には儀式踊りであるグル・パドマサンバーバの8種の出現が披露され、15日目の満月の日に58メートルのツェパメ‐無量寿佛の巨大なタンカが飾られチョチュール・ドゥチェンで最高潮に達しました。その日、3月3日には数万人の来訪者が僧院を訪れると予想されたのでナムドロリン僧院は検温と手指の消毒をツェパル・トブケェ診療所のスタッフと共に実施しました。

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3月15日、新型コロナウィルスのパンデミックの恐れの脅威が拡大する中、ナムドロリン僧院は全ての来訪者以外は自己隔離のロックダウンを始めました。出家者と世界中のパユル派の生徒はグループで行う修行を禁止し、代わりに自身だけの修行に集中するように指導を受けました。

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入国を禁止する国が増えるなか、英国も3月24日に全国規模のロックダウンを始めました。このパンデミックは多くの人々に苦難を与えていることを知ったラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェはホームレスに温かい食事を提供するThe People‘s Kitchenに毎週食材を届けるだけではなく、稼ぎだけでは暮らしていくことが困難になっている多くの家族に食物小包を提供するNewcastle West End Foodbankにも食材を届けるように指示しました。全体で2万6千の食物小包が2020年の上半期の内に送付されました。

4月以降、ナムドロリン僧院新型コロナウィルスのパンデミックによる景気低迷で苦しむインド人層に援助を行うシリーズのプログラムを始めました。4月2日、トゥルク・ギャン・カン・リンポチェペノル・リンポチェ・チャリティー基金から100万インドルピー主任大臣の救済基金に寄付し、マイスール地域の住民が使うことができる保険サービスにあてられました。4月17日にはトゥルク・ムグサン・クチェン・リンポチェペノル・リンポチェ・チャリティー基金から100万インドルピーPM CARES基金(首相の国民緊急事態基金のアシスタンス&リリーフ)に送られました。この基金は新型コロナウィルス発生に伴う救済活動のために設立された部署です。

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5月2日にはナムドロリン僧院の近隣に住むインド人家庭800戸食物小包を配給し、近隣の二つのチベット人居住区にもそれぞれ10万インドルピーを提供しました。これは援助を必要とする人々に食糧提供をするプログラムの一環です。

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5月28日には、ビハール州ブッダガヤにあるナムドロリン僧院の支部パユル・トゥプテン・シェドラブ・チョコル・ダージェリン新型コロナウィルスのパンデミックによって苦境に立たされている近隣のインド人たちに食物小包を配給しました。

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6月5日には、釈迦牟尼佛陀ブッダガヤで悟りの開いたこと、そしてクシナグラでの佛陀の大般涅槃を記念した日であるサガ・ダワ・ドゥチェンと同じ日に、155人のクシナガラの警察官郷土防衛隊に保温水筒1つとショール1枚をパンデミックの中の今でも人々を守ってくれていることへの感謝の印としてペノル・リンポチェ・チャリティー基金の管理理事のトゥルク・ツェリン・チョダルが贈呈しました。

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夏に近づく頃にはオンラインでのバーチャル法話と修行が標準的となりました。米国アップステート・ニューヨークパユル・リトリート・センター1ヶ月間のリトリートは7月10日に始まりインターネット環境を利用して、修行の放送を生徒は毎日視聴しリモートで参加しました。指導者はケンポ・テンジン・ノルゲイ・リンポチェロポン・パサン・グルンロポン・ラブジ・ワンチュックを含む少数のラマ僧たちがサポートしました。そして8月10日に成功とともに終了しています。

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その他の佛教の法話もすぐにオンラインで視聴できるようになりました。その中にはケンチェン・ツェワン・ギャッツォ・リンポチェそしてパユル・オハイオ・チベット仏教寺の在住ラマ僧であるラマ・ヌブ・サンドゥップ、彼はロックダウンが施行された時にナムドロリン僧院にいたにもかかわらずケンチェン・ツェワン・ギャッツォ・リンポチェの助手をするため、そしてZoom で参加できる供養の修行を先導する目的があり米国に帰ることができました。2020年は法話が行わる現地に生徒が物理的にいなくても法話に参加することができる年となりました。

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9月2日には、阿弥陀佛の日という吉日にナムドロリン僧院の長であるチョチュール・ギャンカン・リンポチェが台湾製の高品質マスクを発注し、そのマスク3つ1千インドルピーナムドロリン僧院の僧侶と尼僧全員に、更にナムドロリン僧院ペアレント・ホームに居住する全ての人、そしてツェパル・トゥプキェ診療所のスタッフ全員にも寛大に提供されました。

11月7日はラバブ・ドゥチェンの日、それは釈迦牟尼佛陀が実の母、摩耶夫人を解脱させることで母への恩返しをするために3か月の法話をし、更に無数の佛陀と大菩薩と十方六道の神々の徳のためにも説かれた法話を終えて須弥山の頂上の帝釈天の天界三十三天‐から下界してきたことを記念する日です。その日にカルマ・クチェン・リンポチェ猊下チベットパユル・ナムギャル・ジャンジュブ・チョリン僧院の第3陣のケンポを即位し、更にパユル・マザー僧院の新しいゴンパ(学習堂)の公式な開館式の職務も務めました。

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2020年のパンデミックの発生は多くの国々でウイルスの拡大を阻止するためには国民の普段の生活を一刻も早く一時的に停止しなければならないことが分かりました。お店、学校そして不必要なビジネスは全て閉めなければならない状況が、国内のロックダウン対策が繰り返される毎に起こりました。社会的生き物である人間は強い執着を共有する友や家族、そして人生で困難に陥った時に習慣的に援助を求める友や家族との交流を断たれることに慣れていません。

2020年2月初旬にパンデミックの危機が徐々に差し迫っていた時、ラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェはロサルの前日に英国のセンターで説いた法話を最後に全ての法話の旅を中止しました。彼の生徒への助言は自分自身の修行に集中し、長年聞くことができている日々の音声法話に従うことでした。国内全域のロックダウンが世界中で現実化する中で多くの法門佛法研究会の勉強会はZoomやその他のインターネット媒体を利用し日々の修行を共にするようなりました。ラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェ自身このロックダウンの機会を自身のリトリートの機会として活用しています。グル・ヨガの修行には完璧な時です。

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私たちはナムドロリン僧院の僧侶と尼僧のたちから学ぶことができます。それはロックダウンにも関わらず平穏で意味のある存在を続けることに自分の時間を活用し、佛陀への献身に身を捧げる人生をつづけているところにあります。

2020年の注目すべきイベントを振り返って、12月28日の朝にロンドンで新型コロナウィルスにより逝去してカルマ・ハーディ(1966~2020)への適切な賛辞を呈さずに済ませることはできません。カルマ・ハーディチベット財団の取締役をしていた時にラマ・ドンドゥップ・ドルジェ・リンポチェ第三世界のためにあるパスゲート・パートナーシップ・プログラムで長年の仕事での付き合いがありました。チベット財団はチャリティー団体でインド、モンゴル、チベットにいるチベット人の福祉を促進するためにあり、同時にチベットと西洋の文化交流にも務めています。

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カルマはスコットランド人の父とチベット人の母の間に生まれ、インドのチベット人難民キャンプで育ち、シッキムのカルマ・カギュとカルマパの席があるラムテック僧院のCentral School for Tibetas, Mainpatと、カルマ・スリ・ナランダ佛教高等教育機関で教育され、1994年に英国に渡り間もなくチベット財団の事務室補佐として働きはじめ、その後2012年に健康上の理由で退職するまでチベット財団の取締役を務めました。

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カルマチベット財団で18年務めた間、慈善プログラムの経営監督をしインド、モンゴル、チベットへ実地見学も多数行いました。更に資金集めの監督をし、石渠県大吹雪青海地震四川大地震へ慈善事業として人道支援物資の配給を先導して行いました。

我々の心よりの弔辞と祈りを彼の妻ペマと娘サルドンそしてご家族にお送りいたします。



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